挑戦の日々~Teacher×Referee~

普段は小学校教員、休日はサッカー審判の挑戦の記録。

富士山登山に成功!の日記

ブログ開始以来、全然「Teacher」な側面も「Referee」な側面も書けていませんが笑、今回もタイトルの通り、どちらでもない内容です。

(まあ、夏休みなので教員っぽいし、運動なので審判っぽいということで(意味不))

 

前回の記事が富士山マラソンだったので二回続けて富士山がテーマですが、ついに登ってきました!ということで記録を残しておきたいと思います。

 

登山開始~山小屋

吉田ルートのスタートは富士スバルライン5合目です。富士山パーキングというふもとの駐車場にマイカーを停め、シャトルバス(往復2100円)を使って5合目まで上がります。午前中に到着し、昼食をとり、高度に慣れるまで少し休憩します。13時頃からいよいよ頂上に向かって歩き始めます。

 

いや、白!

しばらくは雲の中(いや、霧か?)とにかく視界が悪く、なんかミストシャワーみたいな感じでした。

幻想的ですよね、もはや。

六合目までは思ったよりすんなり来られてしまうので、そこで「うわ、楽勝やん!」と思わないことです。油断せずに、周りの人たちのペースにうまく合わせながらゆっくりめに歩けたことがのちのち辛くならずに済んだ要因だと思います。

 

七合目までずっと真っ白な中を歩き、ある山小屋の前で休憩をしていたその時、パッと青い空が現れたときは気持ちも晴れました。

 

元気になった。まあまあ元気だったけど。

土で固められた道から岩場を乗り越えていく道に変わりますが、どんどん上っていくと雲海を見下ろす景色になり、さらにそれがどんどん下に遠くに見えるようになっていくので、「どんな高いところにおんねん」と感動しきりです。

 

雲海ですよこれが

これが見えた瞬間が登山道中で一番テンション上がった。

目的地の八合目トモエ館という山小屋が見えてから、急斜面を上るのでなかなか時間がかかりましたが、18:00頃にようやく到着。登り始めてから5時間くらいですね。

晩御飯のハンバーグカレーをいただき、就寝です。食事中に山小屋のスタッフさんが、高山病にならないための注意点、頂上までの所要時間などを教えてくれます。それを参考に、ゆっくりよく噛んで食べ、食後1時間以上休んでから20時に寝て、深夜1時半に起きることにしました。

 

あつあつでした。寒かったのでありがたい。

1時半に起床し、2時前に山小屋を出たときには、すでに登山道はご来光を目指す人で賑わっていました。ここから1時間半の頂上への旅の再始動です。

 

山小屋~頂上

この行列が頂上まで続いてると思うとすごい。

真夜中の登山道から見る景色もこれまた絶景で、まず星空が本当に綺麗。今まで見た星空で一番かもしれない。オーストラリアの草原で見た星空、阿智村の星空と肩を並べる、もしくはそれよりも星の数が多かったかも。暗さに慣れていない目でも天の川が見えるし、空を凝視しているわけでもないのに流れ星をいくつか目撃できるような、そんな空。月が沈んだ後だったっていうことも、雲がかからなかったということもあり、いくつかの幸運が重なったのだと思います。

 

下に見る雲海はうっすら明るいところもあり、ここが街の上空なのかなと推察できます。遠くでは雲の中に閃光が走るのも見え、人生で初めて雷と流れ星を同時に見ました。

下に続く光の道は登山者のヘッドライト

ずっと流れ渋滞のような感じでゆっくり進みます。止まってしまうと後ろがつかえるので、山岳ガイドさんが「ツアーは左、個人は右で、2列でお願いします!」とか、少し道が広がったところで「空いているところを進んでください」みたいな声かけをしているので、ときどきペースを上げることができます。けど一瞬でも人の群れから離れると真っ暗。ヘッドライトの偉大さを感じました。

 

頂上~ご来光

頂上に到着!

やっとの思いで頂上に到着!順調だったので3:21に到着。ご来光まで1時間半あるので、頂上の中でも最高峰地点、3776mの剣ヶ峰を目指します。これが火口の反対側。西側にもなるので、東から登る朝日をより近くで見るため?その場にとどまる人も多かったように思います。私はせっかくだから本当に一番のてっぺんで日の出を見たかったので、50分かかるという剣ヶ峰までの道を歩き始めました。

だんだん赤みを帯びる夜空がエモい

さっきまでの行列は山頂をすぎると解消。多分剣ヶ峰を目指す人の中でも、火口をどっち周りで歩くかで分かれたんだと思います。

暗かった。寒かった。とても心細かった。(←スイミー構文使いたかっただけ。ちょっとしか心細くはない)

そして4:21、、ついに剣ヶ峰に登頂!!この時間ならほぼ並ばずに石碑と写真が撮れました。

達成感

さて、30分ほどご来光を待ちます。お供は泊まった山小屋の名物だというあんぱん。300円でした。2℃とかなので、食べて体を燃やす。

ピンぼけ許して

剣ヶ峰に腰を下ろしてそうこうしているうちに、続々と登山客が集まり、みんな日の出を待っています。それでも、登山客全員ってわけではないので、窮屈な思いはしませんでした。

そしてついに、、!

待ってました!

太陽が顔を出します!

ぐんぐん昇ってきます。

雲海とのコラボ、、!

神々しい、、

人生で指折り数えられる絶景

ここまできてよかった~

こころから感動した景色でした。

 

お鉢巡り~下山

さすが日本一の山、富士山は火口も巨大で、それをぐるりと囲むように峰が連なっています。それを一周することを「お鉢巡り」といいます。90分ほどかかります。私の場合は、吉田ルートのゴールから剣ヶ峰まで50分歩いたので、同じ方向に回ればあと40分でお鉢巡りが完了します。これもまた絶景との出会いの連続なんです。

火口には雪も

これが剣ヶ峰。左は気象観測施設。

ふもとが見えたり、アルプス見えたり

想像以上の火口。そう、無加工。

頂上の景色を満喫しながら歩いて

トモエ館でもらえる朝ごはん

腹ごしらえをしたら、いよいよ下山ルートに向かいます。

下山ルートは登山道とは別。岩場が多かった登山道に対して、下山道はほとんど砂と砂利のスロープのような道。傾斜は急で小石が靴に入りやすいですが、すいすい進みます。

下山道の起点

この傾斜である。

すぐ横は崖

相当な下り

滑るように進んでいけるので、やはり登りよりも断然早いです。「下りのほうが厳しい

」なんて話も聞いていましたが、これはスポーツやってる人なら大丈夫でしょう。そうでないと結構膝に負担が来るかもです。

前日よりも天気はよく、ところどころ雲海の隙間から街が見えたときはうれしかったですね。七合目と六合目の間くらいから霧というか、雲に突入します。

シェルター

だいぶ下りてきました。六合目の手前。富士山の危険は高山病だけではありません。過去には大規模な落石事故で人が亡くなっています。このあたりには落石に備えたシェルターがありました。高低差1500mからの石に当たったらひとたまりもないですからね。やはり正しく恐れたほうがいい山です。

さて、辛さも、喜びも、怖さも味わい、大きな感動をもたらしてくれた富士登山の旅も終わりを迎えます。

6:30から始めた下山は、8:53に完結です。

やったぜ

おもったより早く下山できました。五合目でお土産を買い、シャトルバスで爆睡。11時には焼き肉を食べて労いました。

写真もまだまだ撮っているし、思ったこと感じたことは他にもたくさんあるはずなんですが、さすがに書ききれません!

やはり一番感じたことは富士山の偉大さ。興味本位だけでなく、しっかり準備して行かないとこんな偉大な山は頂上まで導いてくれません。事前に神奈川の大山、栃木の白根山に登っておいてよかった。そして満を持して、日本人誰もが小さい時から親しんでいる山に挑戦し、そこでしか見られない絶景を見られた。

間違いなく人生の貴重な1ページに刻まれる経験でした。

 

最後に

ここに登ったんだなあ

こどもたちに話すのが楽しみだ✨

体力があることって素晴らしい⚽